Menu

三陽物産株式会社

レスリー・グレイシー氏が殿堂入り!

レスリー・グレイシー氏が殿堂入り!

『ジン マガジン』は、 Hendrick’s Gin (ヘンドリックス ジン)のマスター ディスティラー
であるレスリー・グレイシー氏の22年にわたるジン業界への貢献を称え、
2021年2月25日開催のヴァーチャル式典にて、 同氏を『ジン マガジン』の殿堂に迎え入れました。


式典では、 グレイシー氏のジン業界への目覚ましい貢献、 革新的な精神と共に
バラとキュウリの風味をつけることによって「ジンのルネッサンス」を引き起こした美酒
「ヘンドリックス ジン」の誕生以来、 ジン製造の限界域を広げ続けてきた氏の活動が評されました。

グレイシー氏は大胆にも伝統にとらわれることなく、 ロンドン ドライ ジンの製造法をあえて
避けることに挑み、キュウリの爽やかで青々とした香りがはっきりと表われるスピリッツの製造に
成功したのです。 それ以来、 彼女の意欲的な試みは決して留まることなく続いています。
彼女は20年以上にわたり、 風変わりな素晴らしいヘンドリックスの新作を無数に手掛けてきました。 そしてヘンドリックスは、 トップレベルのバーテンダーとスピリッツ愛好家のどちらからも
計り知れぬほどの賞賛を受け認知度を高めてきました。
 
グレイシー氏は受賞コメントでこう述べています。

「自分のために新しいジンを作ってほしい、 とチャーリー・ゴードンが最初に頼んできて
後にヘンドリックス ジンとなるレシピで私が色々と試し始めたときからもう22年になるなんて信じられません。 レシピは素晴らしく簡潔で、 かつてない方法でありながら、 どんなことでも実践できるという完璧な自由がありました。
私たちにあったのは、 珍しいスチルが2つと、 バラとキュウリというイギリス的な素材を組み合わせるというアイデア1つだけでした。
パズルを組み立てるように、 多様なフレーバーや技法を試させてもらえたのは楽しかったです。
当時は、 ジンが今日のように広く愛されるお酒になることを分かってもらうことすら不可能でした。
あの頃は誰も真剣に受け止めていませんでしたから現在との違いが信じられません。
今では、 新しいジンも蒸留所もジンの愛好家も、 巷に溢れ返っていますからね。」


ウィリアム・グラント&サンズ社のマスター ブレンダーである
ブライアン・キンズマン氏も、 レスリー・グレイシー氏に敬意を表しています。

「レスリーは、 私が90年代にウィリアム・グラント&サンズに入社した際の初めてのチームリーダーで、 それ以来ずっと我々は緊密な連携を取りながら仕事をしてきました。
彼女は真のチャーミングさを持っており、 レスリーと仕事をした誰もが必ず、 人に語りたくなる裏話を持っているんです。 グラント スペシャル ドライ ジンやリッチフィールド ジンなどの初期製品の頃からヘンドリックスの成功に至るまで、 我々が企業としてジンの歴史をずっと見届けてこられたのは素晴らしい経験で、 これまでの全製品を通して品質管理の最前線に立ち続けてきたレスリーには偉大な功績があります。
今回のことは、 最大限の努力によって業界全体に大きな貢献をしたことが認められた然るべき結果といえます。 私が昔学んだ重要なことの一つで、 実は今でも役に立っている方法があるんです。
レスリーは常にチャレンジ精神を忘れず何にでも手を貸してくれる人ですが、 チョコレートをあげればもっと頑張ってくれるんですよ!」

グレイシー氏ならではの特徴は、 ヘンドリックスの新商品の全てに表現されています。
独特で個性的なテロワールや、 遊び心満載のフレーバー実験にまつわる物語が、 商品ごとに必ず存在しているのです。 例えば、 2018年にヘンドリックス ジン パレスの新たな実験場で研究を開始して以降、 初めて発売した商品である「ヘンドリックス オルビウム」は、 彼女の大好きな花である青い蓮の花の香りがします。 その香りは彼女にとって、 強い感覚記憶を呼び覚ますものだそう。
「ヘンドリックス オルビウム」の開発においてグレイシー氏は、 ジントニックとマティーニという人気の高い2つのカクテルを構造的に分析し、 トニックの含有成分であるキニーネ、 ベルモットに含まれる薬草であるニガヨモギ、 そして自身の大好きな青い蓮の花の香りをこの製品に加えることで、
ジンを別次元のものへと昇華させ、 彼女ならではの丸みのあるフレーバー プロファイルを生み出しています。

ヘンドリックス ミッドサマー ソルスティス

ヘンドリックス ミッドサマー ソルスティス

世界的大ヒットとなるスーパー プレミアム ジンを生み出すことに飽き足らず、 グレイシー氏は
「ヘンドリックス ミッドサマー ソルスティス」をキャビネット オブ キュリオシティーズから限定品として発売しました。 この商品は瞬く間に世界有数の販売数を誇るジンとなりましたが、 その後はグレイシー氏の最新実験作であり、 聖なる月の光から着想を得た製品である「ヘンドリックス ルナ ジン」に大ヒット商品の地位を譲ることになります。

キャビネット オブ キュリオシティーズから発売される全商品は、 月の周期に合わせて限定数のみ販売されることになっています。 ヘンドリックス ジン パレスにあるレスリー用にカスタム建設した
実験室では、 非常に多くの素晴らしい美酒が研究されているため、 この商品は毎回、 太陽・地球・月が整列したときにのみ売り出すことにし、 どれほど人気が出たとしても、 次なる発明品に
道を譲るため販売を終了することにしたそうです。

グレイシー氏はもともと、 調剤業界で働いていました。
それまで学んできた化学と、 新薬の苦みを隠す風味の組み合わせの妙に対する興味を活かしてのことです。 ヨークシャー生まれのグレイシー氏はその後、 1988年にウィリアム・グラント&サンズ社の研究チームに参加し
それから様々なスピリッツのカテゴリーを網羅する液体開発プロジェクトに関与することになります。
ヘンドリックス ジンのレシピ開発責任者に任命され大きな成功を収めた後も、 彼女はヘンドリックス ジンの革新的な取り組みを牽引し続けています。

Hendricks Kanaracuni Martini

レスリー・グレイシー氏について
レスリー・グレイシー氏は、 ヘンドリックス ジンのマスター ディスティラーです。 化学の知識を持つレスリー氏の才能は、 彼女が風味とその相互作用に魅了されたことに端を発しています。 彼女は風味を形として捉えており、 手掛ける美酒の全てにおいて、 丸みがあって調和の取れたフレーバーを感覚的な閃きで造り出しています。
1999年、 グレイシー氏はウィリアム・グラントの曾孫であるチャールズ・ゴードン氏から「超プレミアム」なジンの開発を依頼されます。 これが後にヘンドリックスとなりました。 グレイシー氏はマスター ディスティラーに任命され、 この極めて風変わりな「ヘンドリックス ジン」の開発における陣頭指揮を執ることになりました。
現在では、 ヘンドリックスの液体イノベーションの全てにおける責任者を務めています。 レスリー・グレイシー氏はこの20年以上にわたり、 数々のボタニカルや蒸留物や実験液を収集してきました。 それらはすべて、 ヘンドリックス ジン パレスにある自身の研究所「キャビネット オブ キュリオシティーズ」の鍵付きキャビネットに保管してあるそうです。
2018年、 ヘンドリックスのマスター ディスティラーであるレスリー・グレイシー氏はその画期的な業績を認められ、 ワールド ジン アワードの「ジン ディスティラー オブ ザ イヤー」を受賞します。 そして2021年、 『ジン マガジン』の殿堂入りを果たしました。

ヘンドリックス ジンはスーパー プレミアム ジンのカテゴリーを主導する銘柄で、 40%もの市場シェアを誇り、 毎年140万ケース(9L換算)が製造されています。
商品詳細についてはこちらをご覧ください。